どうして遺体ケアが生まれたのか

様々な分野をつなぐ新たなケア

現在、日本では医療・福祉をはじめ葬祭業の各分野に故人様のお身体(ご遺体)に関する専門的な知識や技術を持つものはおらず、詰物を始め、ケアの内容も定まっていません。
この現状は、先進国レベルでみると50年以上遅れているといわれています。

日本の医療や福祉の分野で提供されている死後ケアは、死後、時間と共に変化し続けるご遺体には適しておらず、維持できないことも多く、帰宅後に血液・体液の流出・浸出など何らかのトラブルが故人様に発生した場合も、医療者が現地で対応に当たることが出来ないのが現状です。

一方、葬祭業者は儀式のプロであり、人体であるご遺体や感染対策に関する知識や技術は持っておらず、それを担う部署もありません。
『病院でしてくれているはず』 『葬儀社でしてくれるであろう』
と互いに譲り合う形で見えない溝があり、ご遺体に関するケアは一向に進まずに来ました。

故人様(ご遺体)を前にご葬儀を行う日本の葬儀文化や、感染症をはじめとする公衆衛生の観点から見ても、痛い分野の専門的なケアの導入は不可欠です。

そんな社会的な必要性の中で、医療・福祉の分野と儀式の提供を主体とする葬祭業をつなぐ、新たなケア(遺体ケア)が生まれました。

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